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耐火二層管の基礎知識

マンションのリフォームや配管工事を計画する際、設計図でよく目にするのが「耐火二層管(たいかにそうかん)」です。

これは、私たちが日常的に使う水を流す「塩ビ管(プラスチック製の管)」の外側に、耐火性のある「繊維混入セメント(モルタル状の層)」を被せた、文字通り二層構造になっている配管のことです。

なぜマンションのリフォームでこの管が選ばれるのか、その重要な役割とメリットを解説します。

 

 

1. 火災の延焼を食い止める「命を守る壁」

最大の役割は、火災時の安全確保です。マンションのような集合住宅では、配管が上下階を貫通しています。

もし火災が発生した際、普通のプラスチック管では熱で溶けてしまい、そこが「火の通り道」になって上の階へ燃え広がってしまいます。

耐火二層管は、外側のセメント層が火を遮断するため、火災の延焼を最小限に防ぐ役割を果たします。

 

 

2. 毎日の生活を静かにする「優れた遮音性」

意外と知られていないメリットが、音の軽減です。

外側の被覆層が厚みを持っているため、通常の塩ビ管に比べて「水を流す音」が響きにくいという特徴があります。

深夜の排水音トラブルなどを防ぎ、静かな住環境を保つのに一役買っています。

 

 

3. 法規制と管理規約の遵守

マンションのリフォームは、個人の自由だけで進められるものではありません。

建築基準法や消防法によって使用が義務付けられているケースがほとんどです。

また、マンションの管理規約で「配管には耐火二層管を使用すること」と指定されていることが多いため、リフォームの際は必ず確認すべきポイントとなります。

 

 

リフォームでの活用シーン

主に「マンションの共用部を通る縦管(メインシャフト)」や、火災区域をまたぐ箇所の配管に使用されます。

リフォーム会社と打ち合わせをする際は、この「耐火二層管」が適切に選ばれているかを確認することで、安全基準を満たした質の高い工事につながります。

 

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